2024 年 41 巻 2 号 p. 131-133
橈骨遠位端関節内骨折を透視下整復,plate presetting した後に,関節鏡による関節内骨片のstep-off とgap を調査した.134 骨片(77 例)を対象として,2mm 以上のstep-off が最も残存したのは関節内遊離陥没骨片であり,その72%に認めた.関節内遊離陥没骨片以外の骨片は11%であった.関節内遊離陥没骨片以外は透視下整復が可能であるが,関節内遊離陥没骨片はLigamentotaxisの整復操作が困難で,透視の診断能が低いことが,透視下整復不足の原因と考える.