2024 年 41 巻 3 号 p. 289-
Preiser 病は舟状骨の無腐性壊死を来す稀な疾患である.若年の初期例を除き,保存加療は無効なことが多く,手術加療が選択されることが多いが,術式選択は議論が分かれている.本研究では,当科で過去にPreiser 病に対して手術加療を行った症例の成績を評価した.結果,Herbert 分類Stage 1,2 に対する血管柄付き骨移植術,橈骨楔とじ骨切り術,またStage 3,4 に対する近位手根列切除術ではいずれも術後臨床成績は改善した.一方で,Stage 4 に対する舟状骨部分切除では臨床成績は不良であった.