日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
ガイドナイフを用いた小皮切腱鞘切開術と通常腱鞘切開術の比較検討
小原 由紀彦竹之下 真一
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2026 年 42 巻 6 号 p. 882-885

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抄録

ガイドナイフを用いた小皮切腱鞘切開術(A 群)と通常腱鞘切開術(B 群)の治療成績および合併症を比較検討した.A 群261 指とB 群121 指を対象とした.平均年齢はA 群71.8 歳,B 群60.6 歳であった.術後感染,神経損傷,切開不足例を比較した.治療成績は術前と術後3 か月のVisual Analog Scale(VAS),QuickDASH で評価した.術後感染はA 群1 指,B 群0 指,神経損傷はA 群1 指,B 群0 指,腱鞘切開不足はA 群7 指,B 群0 指であった.術前後VAS はA 群が69.5 から9.68 へ,B 群が59.5 から17.0 へ,術前後QuickDASH はA 群が28.83 から11.58 へ,B 群が38.03 から10.95 へそれぞれ有意に改善していた.ガイドナイフを用いた小切開腱鞘切開術は抜糸を要さず,翌日から手洗いが可能である利点がある.一方,合併症や切開不足例もあり,手術手技の獲得には経験を要する.今後,症例数を増やし,さらなる比較検討が必要である.

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