日本獣医麻酔外科学雑誌
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短報
舌扁平上皮癌に対して舌全摘出術を実施した犬の1例
鈴木 陽彦菅野 信之 赤澤 明彦早川 陽子手塚 あさみ森 啓太松浦 功泰奥中 麗衣白石 陽造
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2016 年 47 巻 2 号 p. 33-37

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抄録
15歳3ヶ月齢の未去勢雄のミニチュア・ピンシャーが摂食困難を主訴に来院した。口腔内検査にて舌小体付着部正中にSCCを認め、腫瘍の完全切除を目的に舌全摘出術を実施した。術後は胃瘻チューブによる補助的な飲水管理を必要としたが自力採食は可能であり、術後18ヶ月生存した。悪性度が極めて高い舌SCCに対しても舌全摘出術を行うことで局所再発を防ぎ、飼主が満足できるQOLを維持することが可能であった。
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© 2016 一般社団法人日本獣医麻酔外科学会
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