獣医臨床皮膚科
Online ISSN : 1881-2236
Print ISSN : 1347-6416
ISSN-L : 1347-6416
原著
猫の特発性好酸球性肉芽腫:55症例における後ろ向き研究(1988–2003)
Danny W. ScottWilliam H. Miller, Jr.
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 18 巻 1 号 p. 13-18

詳細
抄録

特発性好酸球性肉芽腫の猫55症例について後向き研究が行われた。初発年齢は,症例の93%で4歳以下であった。病変は主に口唇,大腿後縁または下顎に認められ,無症候性のことが多かった。症例の70%では丘疹-結節が,また症例の30%では線状病変が認められた。症例の78%では治療は行われず,中でも予後調査が可能であった症例(67%)では症状が自然寛解し,再発も認められなかった。

著者関連情報
© 2012 日本獣医皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top