2024 年 30 巻 4 号 p. 211-214
32症例の犬の腹部皮膚にて,ヒトで使用される超音波画像撮影装置を用いてコラーゲン密度を可視化し,加齢性変化を調査した。その結果,犬におけるコラーゲンスコアの平均(中央値)は65.925(65.8)であり,年齢ごとに3つのグループ(0~5歳,6~12歳,13~17歳)に分けた場合,それぞれの中央値における群間有意差は認められなかった(p>0.05)。この装置で犬の皮膚のコラーゲン密度を可視化できる可能性が期待され,本研究においては,ヒトの加齢に伴う皮膚のコラーゲンの減少は犬では明らかではなかった。