2000 年 50 巻 6 号 p. 339-344
東京大学に1999年度に設立された情報基盤センターの図書館電子化部門および同研究部門は図書館の電子化ならびに将来像を検討するために新設された部門である。設立以来の短い期間に部門のメンバーが考えてきたことは, 必ずしもまだまとまっているわけではないが、いくつかの有力なアイデアも提案されてきているので報告する。まず, 図書館の概念に対するアンチテーゼ的な見方を述べ, 次に情報基盤センター図書館電子化部門で近未来にどのようなサービスを企画しているかを述べる。最後に, 将来, アカデミックな共有の場としての図書館において有望なユーザインターフェース技術の紹介をする。