清水建設(株)の業務系システムの開発は一段落し,情報セキュリティ,内部統制,デジタル情報などの基盤整備に取り組んでいる。情報化(以下IT)の整備状況は各企業間で突出した差異はなく,ナレッジとして活用できる情報の蓄積量と,それを業務に活かせるリテラシが企業の競争力を左右する時代となってきている。これまで扱うことが困難だった大容量データや非構造化データが,ITの進歩により既存のデータベースと連携できるようになり,情報の蓄積/活用に拍車がかかってきた。その効果はまだ顕著ではないが,それを達成した時,飛躍的な企業競争力の向上が期待できる。