情報の科学と技術
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特集:オープン化の新たな視座
オープンサイエンス時代における社会科学データアーカイブの意義:SSJデータアーカイブのこれまでとこれから
三輪 哲佐藤 香
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2018 年 68 巻 10 号 p. 489-494

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抄録

欧米諸国では多くの社会科学データアーカイブが1960年代に設立されたが,日本ではその設立が20年近く遅れた。日本の最初の組織的なデータアーカイブであるSSJデータアーカイブは,現在,2,000を超えるデータを公開・提供しており,社会調査データの散逸を防ぐとともに二次分析の普及を図り,社会科学教育にも貢献している。ただしSSJDAは,現在,いくつかの課題に直面している。寄託され公開するデータをより増加させることや,セルフアーカイブを実現すること,調査時点でのインフォームドコンセントに二次利用まで含めるよう啓発すること,多様化する利用者へと対応すること,などである。

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