情報の科学と技術
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特集:ウェルビーイングとインフォプロ
情報技術とウェルビーイング:アジャイルアプローチの意義とウェルビーイングを問いかける計測手法
渡邊 淳司七沢 智樹信原 幸弘村田 藍子
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2022 年 72 巻 9 号 p. 331-337

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抄録

現代のウェルビーイング研究は,個人の主観的幸福や主観的満足度を対象としたものが多く,それに伴いウェルビーイングに関する情報技術の開発においても,前記のような主観指標の改善・最大化を目標とした「最適設計」がなされる傾向がある。しかし,このようなアプローチは,人間を制御対象として捉える人間観とも通ずる部分があり,その点においては,個人のウェルビーイングの達成と相容れないものである。そこで本稿では,ウェルビーイングの全体性・仮固定性に着目し,ソフトウェア開発の分野で取り入れられている“アジャイル(Agile)”という方法論に則ったウェルビーイングの支援技術の考え方と事例について述べる。

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