2024 年 74 巻 2 号 p. 46-51
リテラシー教育には,「情報」「デジタル」「ニュース」「メディア」様々な枠組みがあるが,それぞれを包含する多元的で循環的にとらえるものが求められている。例えば,新聞界では長年,授業に新聞を活用するNIE(Newspaper in Education)に取り組み,日本新聞博物館は社会教育施設として,学校や学校図書館と連携し,メディアの枠を超えてリテラシー教育を担ってきた。メディアにとっての最終目標は,各地でSNS社会による分断や人々の「選択的ニュース回避」現象が進むなか,共通の言論空間を作り,次世代の民主主義の担い手を育てることだ。リテラシー教育実践が遅れをとっていると言われる日本の現状を認識し,今こそ関係者の連携が求められている。