2026 年 76 巻 2 号 p. 78-83
令和6年能登半島地震および令和6年奥能登豪雨は,過疎・高齢化が進む能登半島地域に甚大な被害をもたらした複合災害である。石川県は,本災害の記録と教訓を後世に継承し,幅広く災害対策・対応に活かしていただくために,災害デジタルアーカイブを構築した。本デジタルアーカイブでは,本災害の被害状況や対応の過程で得た教訓・ノウハウ等,能登の「創造的復興」の過程を震災関連資料として収集・保存・公開している。本稿では,災害アーカイブの構想から構築に至るまでの過程やアーカイブシステムの概要,利活用事例までを紹介し,災害記録の共有と創造的復興への貢献を目指す取り組みの意義を紹介する。