日本下肢救済・足病学会誌
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総説
下肢救済医療者に知ってほしい歩行における足部の動きと仕組み
門野 邦彦, 田中 康仁
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2018 年 10 巻 1 号 p. 2-7

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抄録
二本足で立って歩行することは人間に固有の特別な機能である.足底面が地面に正対する形態をとっており「蹠行性」と呼ぶ. 足には, 3種のアーチ構造があり, 足底面に加わる体重や衝撃を吸収する役割がある. 足のアーチは, 体重が加わると少し平坦に押しつぶされて荷重を受け止める(トラス構造). 歩行では踏み出していくときに, 足趾が背屈して踵が浮き上がっていくと足底腱膜が緊張し, 低下したアーチは再挙上し(ワインドラス機構), つぎの着地への準備がなされる. 歩行時には踵から地面に着地するため, 踵の皮膚は厚く, 皮下脂肪は特殊なクッション機構を有している. 荷重時に踵は外反し, 足根関節は緩み衝撃吸収性が高まる. 蹴り出し時には踵は内反し, 足根関節は固くなり力を地面に効率よく伝える. このような足の機能解剖を理解し, 健常な歩行の仕組みを最大限温存することを下肢救済医療のなかに取り入れていくことが期待される.
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© 2018 日本下肢救済・足病学会
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