日本下肢救済・足病学会誌
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特集:第5回学術集会教育講演
フットケアを行うための基礎知識―爪きり・角質ケアだけではないフットケア―
石橋 理津子
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2014 年 6 巻 1 号 p. 9-13

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抄録
要旨:フットケアとは文字通りFoot Care:足のケアである.医療の現場で行うフットケアは「治療的フットケア」と理解している.看護師はナイチンゲールの時代からセルフケア不足の患者に対し身の回りの世話をする一環として看護的フットケアを行ってきた.今も病院や介護施設等々で同様のケアが行われているが,この看護的フットケアと治療的フットケアの違いを理解しておかなければならない.爪が伸びている=爪を切る,胼胝鶏眼がある=角質ケア,ではないということを理解したうえでフットケアに携わる必要がある.また高齢化社会に伴い患者が抱えている基礎疾患,合併症等々により他科にまたがる治療が必要な症例が増加している.このことが治療を難しくする要因であることは間違いない.看護師であれフットケアを行うにあたり疾患の理解,治療選択,ケアの選択が適切に行われるための基礎知識を持っておかなければならない.
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© 2014 日本下肢救済・足病学会
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