2017 年 25 巻 2 号 p. 35-45
本論文では,「管理会計の新展開」という統—論題のテーマに対し,予算管理研究を題材として,新たな管理会計の理論構築の具体的方法を検討することで,漸進的な展開を図った.具体的には,定性的管理会計研究の意義・必要性とそこでの「理論」の位置づけについて整理したうえで,状況に埋め込まれた「常識的知識」に着目して管理会計実践を理解することで,これまでの管理会計の科学的知識では明らかにされてこなかった,もしくは誤っているとされてきた管理会計の役割やありように光をあて,それをきっかけとした管理会計の新たな理論構築が可能となることを示した.また,そのなかで,予算管理研究の将来展望について,いくつかの可能性について指摘を行った.