桃山学院大学経営学部
2019 年 27 巻 1 号 p. 93-108
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本研究では,川上部門が自身の提供する製品の製造費用を削減する投資を行なうとき,競争も情報の非対称性もない状況で設定する市価基準振替価格が,限界費用を上回ることを示した.市価基準振替価格を用いると,川上部門が市場価格の決定を通じて振替価格を間接的に操作できるため,自身のマージンを上げるために振替価格水準を高く設定する.この結果は,過去の理論研究では示されていない会計実務を説明する重要な結果である.
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