運動障害
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症例報告
腹痛のため非麻薬系鎮痛薬を連用したパーキンソン病患者
柏原 健一今村 貴樹大野 学河田 幸波
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2010 年 20 巻 2 号 p. 35-39

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抄録
強い腹痛を訴え,非麻薬性鎮痛薬であるペンタゾシンの反復投与を必要とした発症 4 年目,79 歳 のパーキンソン病(PD)患者を経験した.腹痛発現時の運動障害重症度は Hoehn & Yahr ステージ 3.5 であり,ウエアリングオフはみられなかった.腹痛は下腹部中心に生じ,夕方増強した.腸蠕動亢進などの身 体的異常はみられず,下腹部筋こわばり痛の訴えも伴っており,PD による非運動オフ症状と考えられた. L-dopa 製剤の分割頻回投与で症状は軽快した.腹痛の原因として抗 PD 薬効果の減弱による疼痛閾値低下が予想された.
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© 2010 日本運動障害研究会
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