Journal of Mammalian Ova Research
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体外成熟由来ブタ2倍体活性化卵子のヒアルロン酸添加による胚盤胞への発生率の改善
紅林 賢臣三宅 正史片山 弥佳宮野 隆加藤 征史郎
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1995 年 12 巻 2 号 p. 119-125

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抄録
電気刺激により得られたブタ2倍体活性化卵子の発生能力が,培養液へのヒアルロン酸添加により改善されるか,否かについて調べた。体外成熟卵母細胞に1,500 V/cm DC,パルス幅100 μsecの単矩形波を負荷して,活性化卵子を作出した。活性化卵子を5 μg/mlのサイトカラシンBに4時間浸漬した後,第1極体のみを有する卵子を2倍体と判定し,これらを発生培養に供した。修正KRB液とWhittenの培養液,および各々の培養液に0.5 mg/mlのヒアルロン酸を添加した4種類の培養液を用いた。胚盤胞への発生率は修正KRB液(電気刺激144および168時間後,6%)よりWhittenの培養液(144時間後,12%;168時間後,14%)の方が高かった(P<0.05)。ヒアルロン酸を添加したとき,168時間後における胚盤胞への発生率は,修正KRB液で13%に,Whittenの培養液では28%に上昇し,また異常卵子の割合は減少した。電気刺激168時間後には,ヒアルロン酸を添加した培養液にのみ拡張胚盤胞が認められた。得られた胚盤胞の平均細胞数に培養液による有意な差は認められず,その数は21から61個であった。
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© 1995 日本卵子学会
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