抄録
マウス4細胞期胚の割球間接触のコンパクションにおける必要性を,初期4細胞期胚を割球分離し,0,4,8時間後に再集合した胚を用いて検討した.その結果,4および8時間後に再集合した胚でコンパクションに遅れが見られた.そこで,コンパクションの遅れの原因を調べるために,走査型電子顕微鏡による微絨毛の観察と,ギャップ結合構成タンパク質であるコネキシン43(Cx43)抗体を用いたギャップ結合の検出を行ったところ,4および8時間後に再集合した胚でギャップ結合形成に遅延がみられた.これらのことから,コンパクションにはギャップ結合の形成が関与していると考えられた.また,ギャップ結合を形成するためのコネキシン43の細胞内輸送の開始時期は,4細胞期胚の割球間接触の有無により影響を受けることが考えられた.