抄録
ARTにおいて余剰胚盤胞の凍結保存技術は必須となっている.今回我々は,人工的に胞胚腔を収縮させた余剰拡張期胚盤胞を緩慢凍結法またはVitrification法により凍結保存した融解胚移植の臨床成績を報告する.緩慢凍結法とVitrification法の融解直後の生存率はそれぞれ100%(5/5),95%(18/19),融解後,回復培養3時間目の再拡張率は60%(3/5),95%(18/19),融解胚盤胞を移植した後の妊娠率は0%(0/2),60%(6/10),着床率は0%(0/5),44%(8/18)となり,Vitrification法において良好な成績が得られた.