気象集誌. 第2輯
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水の自然凍結温度附近で急凍結する微水滴の荷電について
孫野 長治河村 俊之
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1971 年 49 巻 2 号 p. 111-117

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抄録
Mayson & Maybank や Stott & Hutchinsonは1~2mmの水滴が凍結する際に獲得する電荷を測定して,その荷電機構を凍結の際にとび出す微小破片の電荷に帰した.しかしこの結果は巻雲などの荷電機構にそのまま適用できない.
そこで直径20~100μの微水滴が-25~-40°Cで自然落下の状態で凍結する際の電荷を測定した.その結果,負に荷電した微水滴のほうが数も電荷も多いことがわかった.この傾向は-40°C附近の水の自然凍結温度附近において特に著しかった.しかし微小破片のとび出しは認められなかった.
この結果は,微水滴が-40°C附近において急激に凍結する際に何等かの機構によって負の電気を獲得するが,従来提出された機構とは異っていることを暗示している.
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© 社団法人 日本気象学会
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