2020 年 69 巻 3 号 p. 274-281
公益社団法人日本医師会 治験促進センター(略称:JMACCT,以下「当センター」という)は日本国内における治験実施体制の整備および治験業務の標準化・効率化の促進を行うことを目的に日本医師会の一部門として2003年に設立された組織であり,主に医師主導治験の支援やITシステム等を用いた業務の効率化,関係者への教育機会の提供と治験・臨床研究の普及啓発(以下,「治験啓発活動」という)を行っている.
2010年以降医療機関での治験啓発活動が増える一方で,医療機関主体での活動はその啓発活動の成果が把握しにくく,理解度や普及啓発効果が図りにくいことを踏まえ,2016年11月以降当センターが医療機関と協力または主体となった治験啓発活動を行っている.今回,当センターが実施した治験啓発活動(2016年11月~2019年11月)の方法とその成果のまとめ,および,近年注目されている,診療情報データ等を利活用するリアルワールドデータに関する課題と啓発活動について報告する.