2018年 6 月に働き方改革関連法が成立した.これは労働基準法など 8 つの法律を改正するもので,2020年 4 月 1 日からは全職種に適用されているが,医師など少数の職種においては現在の長時間労働を考慮して猶予されている.厚生労働省の医師の働き方に関わる検討会においては,医師の長時間労働の背景には,医療機関における業務・組織のマネジメントの課題の他に,地域の医療提供体制における機能の分化と連携が不十分であるなど様々な課題が報告されている.検討会からは 3 つのタイプの医師の時間外労働規制が提案され,2024年までに適用される.