日本神経回路学会誌
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大脳皮質の神経細胞と局所神経回路
窪田 芳之
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2014 年 21 巻 3 号 p. 122-131

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抄録
大脳皮質の局所神経回路は,多種類の神経細胞と他の領域からの入力線維から構成されており,それらが作る神経回路は非常に複雑である.神経細胞の概念を見つけた偉大なる神経科学者カハールが,大脳皮質の神経細胞をこの世に紹介して100年以上経ったが,大脳皮質の局所神経回路の配線は,いまだにほとんどわかっていない.我々の脳には百兆以上のシナプス結合部位があり,気の遠くなる程複雑な神経回路を作り,認知·感情·思考·記憶·意識など,科学的立場から未だに神秘的に見える機能を実現している.ただし,その神経回路は,局所神経回路の繰り返しユニット構造が基本になっていると考えられており,現在,その局所神経回路ユニット構造を明らかにする為に,世界中の神経科学者がしのぎを削って解析を進めている.本解説では,これまでに明らかになった大脳皮質に存在する神経細胞のサブタイプと局所神経回路の概略を紹介する.
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© 2014 日本神経回路学会
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