1999 年 6 巻 1 号 p. 83-89
放射性廃棄物処分システムの性能評価にとって,セメントの溶解に伴い放出されるコロイドの核種移行への影響を解明することが重要であると考えられている.そこでセメントを構成する水和物やOPC,低アルカリ性セメントペーストを浸漬した溶液中での微粒子の確認およびそのキャラクタリゼーションを行った.具体的には浸漬液のレーザー回折型粒度分布計による粒度分布測定や,孔径の異なったフィルターでのろ過,また使用したフィルターの表面をSEMを用いて観察したそして存在するコロイドの種類と放出挙動について考察を行った.