日本臨床皮膚科医会雑誌
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総説
皮膚科医が診るSjögren症候群
濱﨑 洋一郎
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2016 年 33 巻 4 号 p. 483-491

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抄録

Sjögren症候群(以下SS)は涙腺や唾液腺などの外分泌腺障害を特徴とし,多彩な腺外病変を伴う自己免疫疾患として広く一般に認識されている. また,SSでは多彩な皮膚病変がみられる.我々の教室における,一次性SSの皮膚病変の集計では凍瘡,光線過敏症,Raynaud症状,薬疹,環状紅斑などが高頻度にみられた.SSを強く疑わせる皮膚病変は,環状紅斑,高γ-グロブリン血症性紫斑,虫刺様紅斑である.稀ではあるがSSと関連の深い疾患として萎縮性結節性皮膚アミロイドーシス ,無汗症が挙げられる.難治性の凍瘡,光線過敏症,薬疹,下腿潰瘍や壊疽の診療時にもSSを念頭においた診療が必要である.発熱をともなうSSの皮膚病変には結節性紅斑,蕁麻疹様血管炎がある.血管炎による皮膚潰瘍と壊疽,結節性紅斑,蕁麻疹様血管炎,高γ-グロブリン血症性紫斑,環状紅斑の治療は,副腎皮質ステロイド薬の全身投与が症例によって適応となる.外来での定期診察では,皮膚病変以外の腺外病変の合併についても留意して診療する.

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© 2016 日本臨床皮膚科医会
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