日本臨床皮膚科医会雑誌
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論文
75歳以上高齢者の趾爪白癬に対するホスラブコナゾールの有効性と安全性の検討
山下 直子
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2020 年 37 巻 5 号 p. 674-679

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抄録

75歳以上の爪白癬患者49例(男性13例,女性36例)に対してホスラブコナゾール内服療法を行い,投与後6ヶ月〜1年3ヶ月の観察において治療効果と安全性の検討を行った.49例中42例において12週間の内服を完遂できた.内服終了時に全42例で爪混濁比の減少を認めた.1年以上観察した23例において完治が16例に見られた(69%).7例では治療を完遂できなかったが,その理由として4例は食欲低下で中止,1例は胸部不快感で中止,1例は肝機能値異常のため中止,1例は内服薬への不信のための自己中止であった.4例で肝機能値異常が出現したが,うち1例の胆石胆嚢炎による中止例以外は治療を継続できた. 今回の治療効果並びに副作用の結果は75歳以上の高齢者においても、主に70歳以下を検討された国内第Ⅲ相臨床試験とほぼ変わらず,高齢者でも安心して治療できる薬剤であることが確認され,爪白癬の治癒も期待できる有効な治療であると考えられた.

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