日本臨床皮膚科医会雑誌
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論文
オゼノキサシンローション(ゼビアックス®ローション 2 %)の化膿性炎症を伴う痤瘡患者に対する使用成績調査における安全性および有効性の検討
林 伸和森 直子
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2022 年 39 巻 3 号 p. 423-430

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抄録
オゼノキサシンローション(ゼビアックス®ローション 2 %,以下,本剤)は,2015年9月に化膿性炎症を伴う痤瘡および表在性皮膚感染症を効能として承認されたキノロン系の外用抗菌薬である.2016年4月より本剤の日常診療下における痤瘡(化膿性炎症を伴うもの)に対する使用成績調査を実施し,観察期間12週間での安全性および有効性について検討した. 安全性解析対象症例1014例中14例(1.38%)に17件の副作用が認められたが,いずれも非重篤であった.12週後の全顔の皮疹数の減少率(中央値)は,炎症性皮疹が77.3%,非炎症性皮疹が60.0%,総皮疹が66.7%であった.また,最終評価時の全般改善度が「著明改善」または「改善」と判定された症例は,顔面で73.0%(737/1010例),顔面以外で62.1%(59/95例)であった.治療開始時のアダパレンまたは過酸化ベンゾイルの併用有無による有効性への影響は認められなかった.これは,重症度や皮疹の炎症の程度等の状態に応じ,各担当医師が必要な併用療法を適切に選択したため,いずれの症例でも高い治療効果が認められたと考える.安全性に関しては,アダパレンまたは過酸化ベンゾイルの併用による本剤の副作用発現への影響は認められなかった. 以上より,本剤は実臨床においても,炎症性皮疹を伴う痤瘡の急性炎症期治療に有用な薬剤であることが示された.
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