日本視能訓練士協会誌
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シンポジウムⅡ
黄斑前膜(ERM)のイメージングと視機能・QOL評価
岡本 史樹
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キーワード: 黄斑前膜, 変視, 不等像視, OCT, QOL
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2023 年 53 巻 p. 9-13

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抄録

黄斑前膜(ERM)は40歳以上の約4%に存在し、黄斑疾患のなかで最も一般的な疾患である。またERMは変視や不等像視を訴える代表的な黄斑疾患であり、約8割の患者が変視や不等像視を自覚すると言われている。近年、硝子体手術手技の進歩によりERMの視力予後は比較的良好となった。しかし術後に変視が残存して患者の満足感が得られず、不満を漏らす患者も少なくない。そのような患者に対応するため、我々はERM患者の変視や不等像視についての知識を深めなければならない。本項ではERMの変視・不等像視の特徴とイメージングとの関連、QOLとの関わりについて解説する。さらにこれら視機能やQOLを考慮したERMの手術適応と患者への説明についても個人的な見解を述べる。

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© 2023 公益社団法人 日本視能訓練士協会
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