日本油化学会誌
Online ISSN : 1884-1996
Print ISSN : 1341-8327
ISSN-L : 1341-8327
スラウストキトリッドによる13C標識ドコサヘキサエン酸の生産
渡部 和郎中原 東郎横地 俊弘茂原 静雄矢澤 一良
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 49 巻 11-12 号 p. 1437-1441,1449

詳細
抄録

ドコサヘキサエン酸産生スラウストキトリッド, Schizochytrium sp. N1-27株, を用いて, 13C存在比の高い13C標識ドコサヘキサエン酸を調製した。 [1, 2-13C] 酢酸ナトリウムを唯一の炭素源とした培地で115h培養した後, 菌体から抽出した総脂質は培養液1L当たり2.53gであった。総脂質から脂肪酸エチルエステルを調製し, HPLCで分画した。回収率53%で, 化学的純度がほぼ100%の13C標識ドコサヘキサエン酸を得た。この標識ドコサヘキサエン酸の13C存在比はGC-MSから97%以上と推定した。培養液1L当たりの生産量は0.29gであった。副生成物として13C標識ドコサペンタエン酸, エイコサペンタエン酸及びパルミチン酸を得た。このスラウストキトリッドは13C標識ドコサヘキサエン酸及びドコサペンタエン酸の生産に適した微生物である。

著者関連情報
© 公益社団法人 日本油化学会
前の記事
feedback
Top