抄録
重合度の異なるポリエチレングリコール水溶液中での塩化ヘキサデシルピリジニウム (HPyCl) と塩化ドデシルピリジニウム (DDPCl) の混合比を変えた混合ミセルの電気伝導度を測定した。ミセル濃度と電気伝導度の相関はいずれの混合比でも一次的であった。その伝導率曲線の挙動から, 臨界ミセル濃度, ミセル誘電率等を算出した。HPyCl, DDPClモル分率を変えた時のミセル形成の結果からその時のグリコール添加効果を見た。DDPClの混合比が大きい時がHPyClの混合比が大きい時に比べ, 構造変化への影響が顕著であることがわかった。