抄録
化学実験室のような比較的狭い作業場では室内中央等にリアルタイムモニター及びパッシブサンプラーを設置して有害物をモニタリングすることで,低濃度ばく露作業場と高濃度ばく露作業場のスクリーニングが可能となり,種々の面から高濃度ばく露作業の問題点が確認できる.ただしリアルタイムモニターとしてVOCモニターを利用する上ではパッシブサンプラーによる併行測定を実施して混合ガス補正を行う必要がある.また,ばく露評価に用いる濃度として,作業環境測定基準に基づく測定を実施している場合は第2評価値等を,リアルタイムモニターによる測定を実施している場合は各種平均値を,それぞればく露濃度の推定値として使用することにより,リスクアセスメント等の自律的管理に利用できる可能性がある.