2020 年 40 巻 1 号 p. 12-16
われわれは,K県軟式野球選手に対して野球検診を実施しており,検診の結果,下肢ストレッチ要と『野球健康手帳』に記載された選手の1年後の検診結果,障害が疑われた選手と疑われなかった選手の下肢柔軟性の変化を調査した.
2016年の検診でストレッチングが必要と判定され,2017年の検診で二次検診が必要と判断された 7名と異常のない22名を比較した.結果,ストレッチングの必要性を伝えたことで柔軟性向上が認められたが,新たに障害を疑われた群は,投球側,非投球側ともに下肢伸展挙上テスト(SLR)の柔軟性に変化が認められなかった.SLRに反映されるハムストリングスの柔軟性低下は,小学生軟式野球選手の障害発生と関連があることが示唆された.