2020 年 40 巻 1 号 p. 6-11
学童期腰椎分離症患者の保存治療における治癒阻害因子を検討した.初診時12歳以下の新鮮腰椎分離症患者19例27分離を対象とした.14例20分離74.1%で骨癒合を得た.骨癒合率は分離前期100%,初期69.2%,進行期75.0%だった.片側・両側の骨癒合率は,片側が100%,両側が63.2%であった.対側偽関節は3例3分離に認め,すべて偽関節化した.潜在性二分脊椎(spina bifida occulta;SBO)は17例89.5%に認め,とくにS1のSBOは16例84.2%に認めた.偽関節化した5例7分離は全例で罹患高位はL5で,両側分離,S1のSBOを認めた.学童期腰椎分離症において,対側偽関節は治癒阻害因子であり,L5分離の治癒阻害因子とされるS1のSBO保有率が高いため注意が必要である.