作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
ポジティブ作業評価における関与度推定システムを活用した作業療法実践の臨床有用性
─事例報告─
野口 卓也京極 真
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2022 年 41 巻 5 号 p. 592-601

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抄録

本論の目的は,事例を通じてポジティブ作業評価(Assessment of Positive Occupation 15,以下APO-15)における関与度推定システム(以下,推定システム)を活用した作業療法実践を後方視的に報告し,その有用性を検討することであった.方法は,APO-15の推定システムでポジティブ作業への関与状態を評価し,評価結果と事例の強みを参考に支援した.その結果,事例のWell-Being(以下,幸福)や社会参加に寄与した.APO-15の推定システムは,クライエントの関与レベルに適したポジティブ作業への参加機会を促進できるため作業療法実践で幸福の促進に寄与できると考えられる.

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© 2022 一般社団法人日本作業療法士協会
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