作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
作業に関する自己評価や一般職業適性検査を活用した包括的介入により復職に至った脳卒中後の一事例
金子 隆生黒坂 浩平竹林 崇
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2023 年 42 巻 2 号 p. 199-205

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抄録

脳梗塞により利き手に麻痺を呈した事例に対し,機能面の介入のみならず,作業に関する自己評価・改訂第2版(OSA-Ⅱ)や一般職業適性検査(GATB)を活用し,相互作用をもたらすような作業療法介入を実施した.約5ヵ月の関わりによって,麻痺手の機能と実生活における使用行動において臨床上意味のある最小変化量(MCID)を超える変化が得られ,最終的に復職に至った.本事例に関しては,OSA-ⅡやGATBを用いた復職を見据えた包括的な介入が有効であり,行動変容につながったと考えられた.

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© 2023 一般社団法人日本作業療法士協会
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