2024 年 43 巻 4 号 p. 586-592
高次脳機能障害者に対する支援では,患者だけでなく家族教育や情報提供が重要である.本事例は注意障害を有する被殻出血を発症した60歳代女性である.家族から症状の理解が得られず作業剥奪をはじめとする作業機能障害が発生したため,認知関連行動アセスメント(Cognitive-related Behavioral Assessment; CBA)を作業療法士と家族間で活用した外来作業療法を実施した.結果,CBAを用いた評価と介入により,家族は支援的な立場となり,作業機能障害は改善した.本事例の介入経過から,患者家族が症状の理解や適切な関わり方を習得する目的において,CBAの臨床有用性が示唆された.