2025 年 44 巻 2 号 p. 136-143
日本における作業療法士(OTR)の職業的アイデンティティ(PI)と作業科学(OS)の関係を明らかにするため,スコーピングレビューを実施した.CiNii,医中誌,ハンドサーチより14編が対象となり,PIとOSや作業に関する記述は7編で見られた.作業について学ぶことは,個人におけるOTRの専門性を確立し,作業療法実践に影響を与えていた.一方,クライエントの状況や周囲の期待により作業の知識を十分活かすことができず,作業に関わるOTRとしてのPI形成を諦めることもあった.今後はOTRのPIについての整理と,作業に焦点を当てた実践におけるOSの用い方を検討する必要がある.