都市計画論文集
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エリアマネジメントの視点から見た「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に関する研究
公共空間の活用を中心に
天明 周子小林 重敬
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ジャーナル オープンアクセス

2006 年 41.3 巻 p. 331-336

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抄録

近年、地域ポテンシャルを高める視点を持ち、これまで整備してきた都市地域をより有効に活用する「エリアマネジメント」の重要性が認識され、こうした取り組みが大都市都心部を中心に展開されている。そのような中で、自治体がエリアマネジメントを積極的に後押しする形で、2003年10月に「東京のしゃれた街並みづくり推進条例(以下、しゃれ街条例)」が施行され、地域の活性化を図るために公開空地等を柔軟に活用することが可能となった。本研究は、しゃれ街条例の運用実態を明らかにし、しゃれ街条例の意義と今後の課題についてエリアマネジメントの視点から考察することを目的としている。本研究は、既往研究及び行政資料、関連組織の担当者のヒアリングをもとに、以下の流れで行なった。まず、公共空間を活用した地域活動事例、及び活用に伴う法的規制について調査し、公共空間の活用を促す新たな動きについて整理した。次に、しゃれ街条例を活用している各まちづくり団体の運用実態について明らかにし、それらに基づいてしゃれ街条例の意義と今後の課題について分析、考察した。

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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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