抄録
本研究は、降雪のある北陸地方に整備された屋外屋根付きの3広場(グランドプラザ,ナカドマ,ハピテラス)を対象に、管理・運営の実態と季節による変動を考慮した日常利用としての平日の利用者数と利用者特性を明らかにすることを目的とする。分析の結果、屋根付広場は平日にも季節を問わず一定の流入者があり、悪天候の多い地方都市では人の集まる場として有効だといえる。広場の利用は立地特性等により異なるため、新設する場合は周辺の環境や見込まれる主な利用者のニーズに合わせた整備が必要である。また、平日利用を促進するために、主な利用者である近隣の定期的利用者が気軽に休憩しやすいように、環境に配慮した着座スペースの整備も重要である。