日本土木史研究発表会論文集
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バイパス景観の変遷に関する研究
篠原 修天野 光一二上 克次
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1983 年 3 巻 p. 164-172

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抄録

本研究は, 国道4号草加バイパス, 国道6号水戸バイパス, 国道20号甲府バイパスの3路線を対象として, 供用後のバイパス景観の変遷を景観タイプの変化として追跡し, 変遷パターンの類型化, 各バイパスにおける変遷期の位置づけ, 景観保全要因の抽出を行なったものである。調査に先だって関東地建管内の国道バイパス25路線の写真撮影を行ない (340葉余), このなかから66葉の写真を選んでアンケート調査を実施した (被験者81名)。この結果を統計処理した結果, バイパス景観を7つのタイプ (より詳細には10のタイプ) に分類できた。又, 評価実験の結果, この景観タイプは道路緑地の如何とともに, 評価の主要因であることが判明した。景観の変遷把握にはこの結果を用いている。開発プレッシャーがかかるバイパスでは, 田園型, 住宅地型が評価の低い混在型, 自動車関連型に推移するのが大勢であり, 後二者は変遷のクライマックスとなって・それ以降安定期に入る。変遷パターンは, 非変化の保全型, クライマックス型, 変化の混乱化型, 特化型の4つに類型化できた。保全型の要因には, 開発プレッシャーの他, 土地利用経営の高度化, 道路構造が挙げられる。

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© 社団法人 土木学会
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