日本土木史研究発表会論文集
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電力土木の歴史
各河川水力開発の変遷(その8)
稲松 敏夫
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1989 年 9 巻 p. 103-114

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抄録
筆者は先に第1回~ 第7回にわたって、電力土木の変遷と、電力土木に活躍した人々を中心に、各河川の水力開発の変遷について、先ず北陸地方、東北地方、中部地方、関西地方、九州地方、関東地方の各河川の水力開発に活躍した人々について述べたが、今回は中国地方及び四国地方の各河川の水力開発にかつやくした人々を中心に、それぞれの河川の水力開発の変遷について述べ、わが国の電力土木の開発に一生をささげた人々の生きざまをまとめた。
かねて筆者は、日本の発電所の開発の経緯について建設した人々の努力を発掘して、後世に残す事の必要を痛感し、諸先輩方の口述及び資料を取り纏めて、系統的に人を中心とした日本の電力土木の歴史-各河川の水力開発の変遷の取り纏めに努力して来ているもので、その9、その10には残りの北海道地区の外に、火力、原子力土木、及び送変電土木、並びに海外電力土木開発の変遷を取纏め、最終的には、日本の電力土木開発に一生を捧げた多くの人々の中の代表的人物、10数名についての偉業について取纏めて、完結したいと考えている。
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