土木史研究
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技術の役割と学術性の確立
科学史研究記録と実状から考察
吉原 不二枝
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2001 年 21 巻 p. 233-240

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抄録
現在を過去に塗りかえながら成立する歴史。この絶え間ない時の流れの中で、人はその時々に必要な事物を求め続け、それに対応し続けた結果が人類の開拓であり文明である。その文明に向け、弛まぬ研究を重ねながら積上げて来たことの連続が科学史、土木史、技術史であり、この様に歴史を横に観ることも大切である。何れにしても、生活の中の文明を全て否定する生き方はもはやできる筈もない。さて、過去の掘起こしは、何らかの形で未来に繋ぐ掘削的開発であるべきことは既に述べてきた。現代はそれらの掘削が最新技術を駆使して行われ科学技術の功績は大きい。従って、土木史と科学史は、そこに共通する技術史を大きく包括して成立し、客観的、多面的かつ帰納的に思弁することが重要である。そこから、不十分だったことを成し遂げ、必要なら失ったものを復元することも、未来に向けた連続的な開発である。その礎を為すものは、やはり人間としての広く深い思弁に始まる。
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© 社団法人 土木学会
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