土木史研究
Online ISSN : 1884-8141
Print ISSN : 0916-7293
ISSN-L : 0916-7293
岡山市街地の水路に残る石造構造物の悉皆調査
馬場 俊介樋口 輝久青木 厚実河原 輝明砂野 有紀
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 21 巻 p. 305-316

詳細
抄録

岡山市街地にはかつての灌漑農業の歴史を物語る多くの用水路が網の目のように残り、そこに瀬戸内の石造文化圏ならではの石造物 (桁橋、水門、階段など) が数多く残っている。こうした独自の風致・風景が、その価値が知られないままにどんどん風化・消滅してしまうことは、地域性のあるまちづくりを考える上でしのび難いことである。そこで、市内中心部全域に残存する水路関連の石造施設の悉皆調査を行い、今後のあり方を考える上で基礎資料を提示することにした。調査によって全部で1739件もの石造物と多くの石積護岸が残っていることを確認することができた。

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top