2015 年 18 巻 Suppl 号 p. suppl_31-suppl_32
ボディコンディションスコア(BCS)は栄養診断法として臨床で最もよく使われる方法の一つである。しかし、BCSは官能検査であるため、診断者によるばらつきが大きい。そこで我々はBCS触診モデルを作成し、BCS診断時に使用することで、診断のばらつきが減少することを明らかにした。BCS診断における触診は胸部で行うことが指示されているだけで、胸部のどの部位がBCSを最もよく反映しているかについては報告がない。本研究では、適正な触診部位を特定するために超音波診断装置(エコー)を用いて、胸部左右併せて18カ所の皮下組織厚を測定した。その結果、T6肋骨の1時および11時の位置が体脂肪率の増減に伴って変化することから、触診部として適切であることが示唆された。