日本公衆衛生雑誌
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原著
都市部常勤女性と専業主婦別にみた生活満足感と関連する要因の共分散構造分析
高 燕星 旦二中山 直子中村 立子
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2009 年 56 巻 3 号 p. 155-162

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抄録
目的 本研究は,都市部女性の生活満足感に関連する要因について,常勤と専業主婦別に共分散構造分析を用いて,構造的に明らかにすることを目的とした。
方法 調査対象者は,川崎市全域を対象とした2003年川崎市生活調査で同意が得られた女性165人である。共分散構造分析モデルを用いて,生活満足度と三つの潜在変数,『自己効力感』(『 』は潜在変数を示す),『家族・友人関係』と『男女役割意識』の関連性を,常勤女性と専業主婦別に分析した。
結果 ①「生活満足感」(「 」は観測変数を示す)は,三つの潜在変数と関連し,CFI=0.878,RMSEA=0.029と高い適合度が得られた。②常勤女性群では,「生活満足感」の30%が,専業主婦群では62%が,三つの潜在変数『自己効力感』,『家族・友人関係』,『男女役割意識』モデルで説明された。③性別役割感が低く自己効力感が高いことが,常勤女性群の生活満足感を直接に高め,専業主婦群では低くなる統計学的に有意な傾向が示された。家族や友人の支援があるほど,常勤女性群での生活満足感を間接的に高める傾向が示されたが,統計学上は有意ではなかった。
結論 青壮年女性の生活満足感を規定する各要因の構造は就労状態によって,異なる可能性が示された。よって,個人の生活特性に応じた多様な健康支援施策が求められる。
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© 2009 日本公衆衛生学会
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