日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
Online ISSN : 1884-2321
Print ISSN : 1884-233X
特別講演
クリティカル・シンキングを用いた看護介入
-アセスメントを中心に-
稲垣 美智子
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1998 年 2 巻 1 号 p. 4-10

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抄録
 看護過程におけるクリティカル・シンキングの重要性と導入について、アセスメントを中心に下記の内容から説明した。
1)看護過程へのクリティカル・シンキングの導入は、看護ケアが看護者個人の思考や能力により提供されるアートを支持し、患者個々のニーズ達成に大きく貢献する上で不可欠である。
2)看護過程展開に重要である看護者の思考は、5つのモードに概念化される。この5つの思考モードがクリティカル・シンキングを実施する上で重要である。5つの思考モードとは「想起」「習性」「探求」「新しいアイデアや創造性」「自分の考え方について知る」である。
3)さらに本稿では、排泄に関する事例を提示し、思考方法をどのように活用するのか、その具体例を示し違いを比較することを試みた。
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