抄録
夏期における卵殼質の低下を改善する目的で, カルシウム源としての貝化石の効果を検討するため, 白色レグホーン種112羽を使って, 6月から10月まで実験を行なった。実験は飼料中のカルシウム量の0.25%, 0.5%, 0.75%を貝化石のカルシウムで置き換えて行なった。
産卵率や卵重, 増体量に対して貝化石の影響はほとんど見られず, 飼料摂取量については貝化石区がやや増加した。
卵殼強度については, 実験期間の平均値では貝化石カルシウム0.75%区が対照区に比較して0.23高い値を示したが, 実験開始時の卵殼強度を基準にした値でみると, 夏期における卵殼強度の低下は貝化石カルシウム区が対照区に比較して0.16~0.22少なかった。また, 卵殼強度の最も低下した8月においては, その低下は0.23~0.37少なかった。
卵殼厚については, 各貝化石区とも対照区との差は見られなかった。
脛骨強度は卵殼強度とは逆に, 各貝化石区が対照区に対して劣っており, 脛骨カルシウムもやや低くかったが, 脛骨灰分量には差はみられなかった。