日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
鶏ふんの飼料化に関する研究
2. 卵用鶏の産卵後期における給与実験
田名部 雄一中村 孝雄田中 克英上吉 道治磯貝 岩弘田名部 尚子
著者情報
ジャーナル フリー

1977 年 14 巻 1 号 p. 47-51

詳細
抄録
白色レグホーン種雌鶏に4週齢から66週齢まで, 基礎飼料に乾燥鶏ふんを0, 10, 15, 20%添加して給与した。産卵期 (22-66週齢) を通じて, 産卵成績には各区間に有意差は認められず, 1日1羽あたりの基礎飼料消費量は0%区122g, 10%区118g, 15%区115g, 20%区108gとしだいに減少した。基礎飼料要求率は0%区に比べ, 10%区では99%とあまり変わらないが, 15%, 20%両区では92%に低下し, 基礎飼料節約効果を示した。乾燥ふんを0, 10, 15, 20%飼料に添加給与した場合, 卵の比重, 卵白高, ハウユニット, 卵黄高, 受精率, ふ化率には各区に有意差は認められなかった。乾燥鶏ふんを0および20%添加した両区から得た卵の風味を官能検査した所, 有意差を見出せなかった。
著者関連情報
© 日本家禽学会
前の記事 次の記事
feedback
Top