抄録
エンバク&スズメノカタビラ混合草およびラジノクローバより調製した緑葉蛋白濃縮物(LPCBおよびC)に欠乏アミノ酸を補足してアミノ酸の真の消化率および蛋白質の利用性を測定し,これをメチオニン補足大豆蛋白と比較した。用いた飼料は,上記蛋白質のみを蛋白源とするCP10%の半精製飼料で,LPCBにはアルギニンを0.14%,LPCCにはアルギニン0.30%とメチオニン0.03%,また大豆蛋白にはメチオニンを0.07%補足し,1日当り70gの飼料を人工肛門設着鶏(白色レグホン種1年齢雄)に給与した。総アミノ酸の真の消化率を示すと,LPCBは90%となりLPCC(87%)より有意に高く,また両者とも大豆蛋白(97%)より有意に低かった。なお前報で報告したアミノ酸無添加のLPCに対し,LPCB,Cとも約10%高い値を示した。蛋白質の真の消化率も同様にアミノ酸補足により改善された。なお欠乏アミノ酸を補足すると,蛋白質の生物価はLPCと大豆蛋白の間に有意差がみられなくなった。